■呑みながら講義■

井戸端サイエンス工房ではバーでサイエンスを語るイベント「呑みながら講義」のお手伝いもしていました。 現在はLoki ACADEMICAさん閉店のため、中止しています。
主催:Loki ACADEMICA
協力:井戸端サイエンス工房


■21回目(2012/7/3) 岩出 昌さん(京都大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻・博士課程)

「化石が語る、古生物の生き様」

北海道の大自然の中
森を抜け、川を越えて、滝を登り、
ヒグマにおびえながら、ようやくたどりついた化石産地。

化石になった生物は、どのような生活を送っていたのか?

現場でしか取れない'生'の情報を元に探ります。


[スタッフレポート]

■20回目(2012/5/31) 村中 智明さん(京都大学大学院理学研究科 博士課程/学術振興会特別研究員(DC1))

「細胞に、「いま、何時?」ときいてみる」

生き物の体の中では数えきれないほどの細胞が日夜働いています。
細胞ひとつひとつの頑張りをみてねぎらいの言葉の1つでもかけてあげたいですが小さな小さな細胞が相手。
それぞれの仕事ぶりをみるのはなかなか難しく様々な工夫が必要となります。
最近、細胞には「生物時計」という時間をはかる機能が備わっていることが分かってきました。
僕の研究は、池や田んぼに浮かんでいるウキクサという植物を使ってその細胞それぞれに「君の時計、いま、何時?」ときいてまわること。
ウキクサの細胞、一つ一つの声に耳を澄ますようなお話

呑みながらきいてみませんか?


■19回目(2012/2/28) 村上 明さん(京都大学大学院 農学研究科助教)

「野菜の成分は敵か味方か? 体に良い理由(わけ)を考えよう」

「からだにいいんだから、野菜を食べなさい!」
一度は言われたことがありますよね。

野菜は、なぜからだにいいのでしょう?
からだにいい成分をたくさん含んでいるから?
でも野菜がヒトのからだにいい成分を作る必要があるのでしょうか?

今回の講義では、「野菜の成分は敵か味方か!?」というところに焦点を当てて,お話を始めてみたいと思います。

[スタッフレポート]

■18回目(2011/10/26) 川上 浩司さん(京都大学大学院情報学研究科 准教授)

「不便でよかった!を科学する(part2)」

「便利で豊かな社会を...」
「手間いらずで、これは便利!」

私たちは生まれた時から、こんな風に刷り込まれてきたのではないでしょうか?
けれど、不便なモノやコトを大切にする人がいます。
最近、「不便から生まれるデザイン」、こんな本を書いてみました。
便利の追求で見落とされた不便の効用を色々と掘り起こしつつ、お酒も呑みつつ、語りましょう。


■17回目(2011/2/23) 中村 典子さん(サントリーホールディングス株式会社 R&D企画部 植物科学研究所)

赤のバラ、白のバラ、黄色のバラ・・・
バラにはいろいろな色の品種があります。

けれど、青のバラを見かけることはありませんでした。
長い間、多くの人がその作出に挑み、破れてきました。
その難しさは、愛好者の間で、聖杯(Holy Grail)と呼ばれる程。

今回は、サントリーでの多岐かつ長年にわたる
青いバラやカーネーション開発への取り組みについてのお話です。。

[スタッフレポート]

■16回目(2010/11/18) 永野 惇さん(独立行政法人 農業生物資源研究所 特別研究員)

「植物細胞の知られざる世界」

静かで、動かないように見える植物。
でも、顕微鏡でミクロな植物細胞の世界をのぞくと、
ダイナミックな動きも見えてきます。
今夜は、幻想的な植物細胞の世界にひたります。


■15回目(2010/10/21) 高橋 隼さん(神戸大学大学院理学研究科博士後期課程/惑星科学研究センター)

「天文学がアフリカの発展に貢献できる??」

「発展のための天文学」という考え方に興味を持ち、
2009年に約5ヶ月間、南アフリカに行ってきました。
南アフリカ天文台による対社会活動を紹介しながら、
「社会と天文学」について考えてみたいと思います。


■14回目(2010/9/24) 大庭 伸也さん(京都大学生態学研究センター 研究員)

「タガメのはなし」

タガメという虫を見たことがありますか?
タガメは池や沼にすむ大きな昆虫です。
実はあの臭い匂いを出すカメムシの仲間ですが、
今では幻となりつつある昆虫です。
そんなタガメの生態についてご紹介し、
彼らを幻の虫にさせたい方法を皆さんと一緒に考えたいと思います。


■13回目(2010/8/20) 東田 大志さん(京都大学大学院 人間・環境学研究科)

「パズル学研究者の語る最先端パズル論」

パズルは人類の歴史が始まるとともに存在し、
形を変えながらも現代まで受け継がれています。
単なる「遊び」のように見えるパズルですが、
実は社会の中で大きな役割を果たしてきたのです。
色んなパズルを楽しみながら、
と〜っても奥の深いパズルの世界を堪能してみませんか?


■12回目(2010/7/23) 塩瀬 隆之さん(京都大学総合博物館 准教授)

「ガンダム世代が夢見た科学」

大のガンダム好きでもある今回のせんせいは、伝統産業の師匠−弟子間コミュニケーション、
ロボットと子どもの雑談コミュニケーションなど「伝わる」とは何かを研究している人です。
いったいどんなお話になるのか、大のガンダム好きLoki店主にも予想はつきませんが
きっと飽きさせない講義になると確信しております。
そんなせんせいとガンダムについて熱く語り合いましょう。


■11回目(2010/6/25) 奥村 昭夫さん(デザイナー、京都大学 客員教授)

「デザイン、発見。」

江崎グリコ ヴィジュアル・デザイン、
ロート製薬 シンボルマーク、
京都大学iPS細胞研究所 シンボルマーク・サインデザイン、
京都大学 ホームページデザイン など、
実例にもとづき感性感覚ではないデザインについて話します。


■10回目(2010/5/14) 大北 英生さん(京都大学工学研究科 准教授)

「電気を光、光を電気にかえるプラスチック」

プラスチックといえば、電気は流れないものとおもっていませんか?
ちょっと工夫をすれば、プラスチックに電気を流すことができるのです。
もっと工夫すれば、電気を流すだけでなく、光るプラスチックもつくれます。
くるっと逆の発想をすれば、光を電気にかえるプラスチック太陽電池だってつくれます。
ホットな話題をつまみに語り合いましょう。


■9回目(2010/4/23) 田窪 行則さん(京都大学文学研究科 教授)

「琉球のことばと電子博物館」

琉球は、明治5年に日本国に組み入れられるまでは「琉球国」でした。

琉球の島々で使われている言葉は、琉球語です。
日本語と祖先は共通ですが、別の言語とされています。
琉球には大きくわけて5つの方言があるとされていますが、
互いに通じないため、それぞれ別の言語と考える研究者もいます。

現在では、琉球語を使うことのできる人も少なくなりました。
今回のお話では簡単に琉球の言語の紹介をして、
私たちが琉球語宮古池間方言の記録と保持のために作っている
琉球のことばの電子博物館のお見せします。

 


■8回目(2010/3/26) 有賀 暢迪さん(京都大学文学研究科 博士課程)

「近世ヨーロッパの科学革命」

いろいろな実験をしたり、数式を使って計算したり・・・
科学者は独特の方法で自然を研究しています。

いつ、どのようにして、こうした方法は定着したのでしょう?

科学者の"仕事の流儀"のルーツを、
ガリレオやニュートンの活躍した「科学革命」の時代にさぐります。
 

 


■7回目(2010/2/10) 小山 勝二さん(京都大学名誉教授)

「京1000年のX線天体」

X線は暗黒の宇宙空間を満たし、太古以来、地球に降り注いでいました。
そのことがわかったのは1962年にX線天文学が劇的な誕生を遂げて以来です。
X線が解明した宇宙像は実に多様性に富み、驚異に満ちたものでした。
ここでは星の誕生から死滅までのX線でみた姿に焦点を絞り、京都1000年の歴史秘話と絡めてお話したいと思います。

 


■6回目(2010/1/22) 秦 洋二さん(月桂冠総合研究所 所長)

「お酒のサイエンス 〜お酒は楽しく、健康に〜」

昔から「酒は百薬の長」と言われるように、お酒にはさまざまな薬効があると信じられてきました。
最近の研究から、お酒の中の有効物質が明らかとなり、「酒は百薬の長」を科学的に証明できるようになってきました。
お酒とうまく付き合って、楽しくさらに健康になる秘訣を紹介したいと思います。ぜひ「お酒」とともにお聞きください。
ただし・・・ 呑み過ぎにはご注意を。

 


■5回目(2009/11/27) 野村 慎一郎さん(京都大学iCeMS 研究員)

「細胞を作る」

私たちの体を作り上げている細胞。そんな細胞を、人工的に作ってしまおう!と考えている研究者達がいます。
え?細胞なんて作れるの? と思ったあなた。
そんなことしていいの? と思ったあなた。
人工細胞!?を使って、生命現象のメカニズムを明らかにしようとする若き研究者と、まずは一杯。呑みながら語りましょう。

 


■4回目(2009/10/23) 菱田 真史さん(京都大学iCeMS 研究員)

「滴に触れる 〜表面張力の生み出す美しき形、動き〜」

雨粒の形ってどんなの?
コーヒーが走り回る??ワインが涙を流す???
自然界には様々な形や動き、模様にあふれています。
なかでも液体はとくにダイナミックで美しい形、動きを見せてくれます。
表面張力をキーワードとした物理学的視点からこういった現象を見てみることで、普段気にも留めなかった日常にあふれる自然の美しさ、面白さを浮かび上がらせてみませんか。

 


■3回目(2009/9/25) 川上 浩二さん(京都大学大学院情報学研究科 准教授)

「不便益 〜「不便でよかった!」を科学する?〜」

「便利で豊かな社会を....」「手間いらずで、これは便利!」私たちは生まれたときからこう刷り込まれてきたのではないでしょうか?
けれども、最近では、便利さだけの追求に疑問を投げかける風潮もあります。
私たちは便利の追求で何を見逃してきたのでしょう?
ふと立ち止まって考え、新たなシステムデザインの糧にできないかを考えます。

 


■2回目(2009/8/21) 飛龍 志津子さん(同志社大学生命医科学部 助教)

「コウモリのはなし 〜音で”見る”?〜」

"暗闇でもスイスイ空を飛び回るコウモリ。
彼らは夜の世界で生き抜くために、自らの体を“究極のセンシング装置”として進化させてきました。
車のナビゲーションシステムやロボットの目としての利用も期待される、彼らの超音波レーダーの仕組みについて、映像を交えながら楽しく解説します。

 


■1回目(2009/7/10) 塩瀬 隆之さん(京都大学総合博物館 准教授)

「からくり人形からロボットに伝承された技術」

茶運び人形や弓曳童子のような精巧なからくり人形。
日本が世界に誇るロボット技術の源流とも言われています。
しかし、伝達機構やエネルギーの技術史視点から見ると、今のロボットの姿からは、古くから受け継がれている技術を見つける方が困難です。
からくり人形とロボットの同型性から「技術の伝承」をどのように捉えるべきかを考えます。

 

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